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肉体装甲 プロテクター2 前編

誇りというものは、どの生物にまであるのだろうか。
言葉の通じない生物は多い。人間には知りようはない。しかしそれは確実に、世に多く存在した。
たとえそれが、地球の外の生き物であっても。


黒塗りの巨大な船が、低い音を伴ってゆっくりと大地に脚を着けた。乾いた砂が、岩が崩れ、空気が波紋を広げるように飛んでいく。つい数十分前まで、何も無い荒野だったそこが、異形の空間へと変わっていた。
「あァ…あれかァ」
茶の色ただ一色の光景に、切り取ったように浮かぶ黒い宇宙船。頂点から見れば、岩も石も大差なくみえるであろう巨大な姿。
悠々とした着艦ではあったが、しかし内面は違っていた。ギラギラとした闘争心と、血の沸騰したような高揚が満ちていた。それもこの何も無いような荒野の、ただ一点に向けて。
その高さから見れば、それこそ一握りの埃のような存在。しかしそれこそが、彼らの誇りを傷つけた存在に他ならなかった。

「どこのゴミかと思ったけどよォ、テメエがそうか」
「……初めて、見る顔だな」
紫色の光が、人形に輝いていた。空から見れば塵にも等しい、ただの人間。しかし眼前でそれを塵と呼ぶには、相当に度胸のいるだろう姿だ。
盛り上がった肩は固く怒り、突き出た胸はキリリと前を向いている。脚も、腿も、腹も、首も、体中どこもが太く、逞しい造りをしていた。その姿は遠目であっても一目で分かる。その圧倒的ボリュームの体を包んでいるの一枚のスーツ。タイトな素材は、それらの形を余すことなく表していた。

着艦の衝撃も、突風も、どこ吹く風といった立ち姿。きつく尖った二つの目が、バイザーの中で静かに暴れてているようだった。

プロテクター。
この荒れはれた地の決戦で、組織を引かせる働きをしたヒーローの名だ。組織に知らぬものはいない。そして、憎んでいないものも、またいない。
互いにその姿を目に写したのは初めてだったが、しかし穏やかに挨拶をするような雰囲気はなかった。
「さんざん邪魔して引っ掛け回しておいて、最後は尻尾巻いて逃げ出したんだってなァ、ええ、ヒーローさんよォ」
大仰に語っているのは、トカゲ男とでも呼ぶのが最も相応しい姿の怪人だった。幹部クラスなのだろう、戦闘員を従えて、自分は一歩前に出ている。生物としては不自然なまでに攻撃的な牙の生えた口が裂け、プロテクターを煽るたび長い舌がチロチロと風を切っていた。
「そのデケエ口はお喋り用か?」
「あァ?」
大きく丸い眼球が、ごろりと転がりプロテクターを睨んだ。体中から生えたトゲが蠢きながらプロテクターへと向き直る。
呼応して、プロテクターも構えた。分厚い掌を相手に向ける。指がゴリゴリと、自身の動きだけで固い音を出していた。

「キキ、せっかちな野郎だ、そんなに早く嬲られてえのか、聞いてるぜ、黒の野郎にヤラれた最後はよォ…。ヒンヒン泣いてたそうじゃねェか」
お喋りなのは間違いないらしい。トカゲの男の眼が、プロテクターのもっこりした下半身をいやらしく見つめている。
「まぁよォ…そう構えんなよ。今日は手土産持っての…ほんの挨拶代わりだ。…なァ、受け取れよォ、…冥土の土産って奴をなァアッ!」

鱗に覆われた右手が空を切った。
瞬間、プロテクターの眼前に、黒い壁が現れた。
壁、そう表現できるそれは、壁より遥か凶暴なものだった。
「っ…ぐ!」
声を小さく吐き出し、プロテクターの巨体が横っ飛びに跳ねた。
つい一瞬前までいたその場所から、重い衝撃。低い地鳴り。少し遅れて、茶色の煙が立ち昇る。視界を覆っていたのは全て、黒塗りの砲弾だ。
弾けた破片がいくつか、プロテクターの体に食い込んだ。

「まだまだぁ!たっぷり挨拶してやれえ」
尖った舌が覗き、避けたプロテクターの位置を爬虫類の指が刺す。
船の壁、いつの間にか生えた砲台が一斉に同じ方向へ向く。空気が震えた。舞い上がった煙が揺らぎ、再びプロテクターの周辺へ鉄球の雨が降る。
折りたたんだ脚をバネに、プロテクターが削れた大地を蹴って走る。不意打ち気味であった初段より、砲弾と体の距離は遠い。はじけ飛んだ破片がやはり喰い込むが、僅かばかりのダメージでは、プロテクトスーツは破れない。
次々と弾は尽きることなく投擲されるが、有効打といえるものは一発も入らない。

「クソ!クソがァ!」
吠えるトカゲ男の後ろ、戦闘員達も動揺していた。
プロテクターの体格は過剰なまでに肉を詰め込んでいる。一見して鈍足な印象を受けるような巨体だ。そんな男が、組織の最新鋭の攻撃を避けている。
話しに聞く以上の、化物。

「なにやってやがる!ちゃんと狙って撃ちやがれェ!」
痺れを切らし、トカゲ男が振り向き怒鳴る。
「ああ、こんなふうにかぁ!?」
「ァ…!?」
返事は、別の方向から来た。同時に、吠えた腹が、突如深くめり込んだ。
「グ…ア゛…ガァ……」
ボトボトと涎が垂れ、ギョロリとした眼が下を見た。そこにあったのは、己の腹に生える黒い弾丸だった。自覚、ほんの一瞬の間を置き、痛みと、
「テ、テメェエエエ!」
激昂。
あの砲弾の雨の中、弾丸を受け止めたプロテクターが逆にそれを利用したのだ。

「…や゛…やれえェェ!」
命令にはまるで具体性はなかったが、その血走った眼が何より語っていた。
トカゲ男の言葉通り、ここまではほんの挨拶に過ぎない。本来の作戦が、その怒号で動き出した。
「…ん、ッコイツぁ……!」
「ッケケ、ケケ!」
プロテクターの周囲に転がる玉に、小さな穴が空いていた。何千とある玉、何千と開いた穴。空気が変わった。文字通りの意味でも、だ。空間に一気に緊張が走った。
プロテクターの顔に深く、皺が刻まれた。

「ヘヘヘ、感動のご対面だなあ」
かつて、一度プロテクターに屈辱の限りを味わせた例の臭いだということは、深く鼻に入れるまでもなく理解できた。
男の本能から性欲を増幅させ、他の思考を溺れさせる臭い。
どんな義に厚い人間でも、性欲に囚われるようになってしまう魔の空気。
プロテクトスーツでも防御は不可能、以前の闘いで唯一の、そして最大の屈辱。

「さあ、コイツの中でどこまで避けれる!」
何も陵辱することだけが目的ではない。この臭いの中では、プロテクターは本来の集中力を保てない。一度崩れてしまえば、それで終わりだろう。
再び待っているのは陵辱か、血祭りか。
どくどくと、ピッチリとしたスーツに包まれた股間に熱が篭る。形が次第に変わっていく。
「ぐ…このままじゃ…」
「そうら、見つけたぜェ!」

今度こそ、砲弾の雨の中にプロテクターの影が沈んだ。




「ぐう、ぉ」
「気ィ緩めるんじゃねえぞォ!奴の骨をガタガタにして、細切れにしてたっぷり掻き回してやらァッ!」
大音量で耳に届くのは、地面の砕く鈍い音。不愉快なまでに耳を震わすが、しかしトカゲ男は上機嫌だった。その騒々しい音に混じり、微かに聞こえる太い呻き声。これが何より心地良い。
「う…ご…おぉお…ッ!」
「もっとだ!そのうちこの五月蝿ェ音に負けねェぐらいの悲鳴を上げさせてやるッ!」
計画性もなにもない、一切容赦のない凶行。指令は徹底していた。執念深く、それでいて残虐。
「そらあ右だァ!」
動くものなら高速で捉える眼が、跳んだ影を一瞬で見抜く。命令通り、黒い弾丸が放物線を描き、筋肉質な影を打ち落とした。

もう長くはないだろう。
以前の戦闘の報告書で、プロテクターの情報は殆ど仕入れている。
無敵に近しいプロテクトスーツを身に纏い、鍛え上げた肉体一つで闘うヒーロー。
獣より速く、鋼より固く、たった一人で闘ってきた一人の男。
このただ一人に、多分に苦戦を強いられてきた。
しかしその最終局面、大きな弱点が見つかったのだ。
スーツを纏ったヒーローといえど、一皮剥けば地球人の雄。そんな単純な事実が、ヒーロープロテクターの弱点だった。

「限界だなァ」
この発情を促す空気の中では、もうまともに戦意を持って戦えない。
仮に息を止めたとしても、地球人の体では限界がある。精神さえ削ってしまえば、後はどうとでも料理できる。
「剥き出しにして、徹底的にぶち殺してやる…!この俺様を――」
舌なめずりをしていたその口が、止まった。耳に届いた新たな音が、そうさせた。
振砲台の一つが、ありえない音を立てて煙を吐いていた。射出時の轟音ではない。煙の色は見たこともない黒色だ。
「あァ……?」
疑問に首を傾げる間もなく、もう一つの砲台が煙と唸りを上げた。
「な、に……、…どうなってる!あ、ありえねえだろォ!」
その鋭い爬虫類の目には、真実は容易に捉えられた。だからこそ、信じられない。あの男が戦える筈はない。こんな、
弾丸を投げ返すなど、出来るはずはない。
「限界の筈だ…。今頃…股間勃たせた雄野郎が、這いつくばっている筈だろォ」
しかし現実には、跳ね返る砲弾はその数を増していく。

「ぐ、おぉおお!」
弾幕は薄れ、舞い上がる煙は減っている。トカゲの眼にも、プロテクターの姿が見えた。やはり体はよろけ、叫びながら、しかし立ち上がり闘っている。
直に見たのは初めてでも、容易に違和感の正体は掴めた。
それは、その色にあった。
紫色の濃い輝きをしていた体。その紫は同じでも、色合いが遠目に見ても変わっていた。
「なんだ…ァ…」
薄い。薄紫にまで変わっている。汚れや見間違いではない。
「う…ぐ、ハァ…はぁ…くおぉお…!」
抱えなければ持てないような砲台を片腕に、プロテクターが胸を張る。腕を引き、肩を上げ、太ましい股を開いて地面に刺す。全身を肉の砲台と化す作業だ。
そんな緩慢な動きが見逃される訳も無い。砲弾の一発が土煙を抉り、その突き出た腹に食い込んだ。分厚い肉が潰れ、腹が大きく陥没する。
「ごっお!……、え、ぉおお…!!」
仰け反った体から呻き声。それもとびきり上等なものが漏れて出る。口からはねっとりとした液を吐き出し、顔が苦痛に大きく歪む。
肩で息をする姿は、発情しているようには見えない。しかし、無敵の防御力を持つヒーローでもない。その機能を果たしていない。
「う、ご、ぉおおぉおオオ゛!」
悲鳴は上げた、だがそれだけでは終わらない。全身から汗を吹き出し、涎を垂れ流し、鬼の形相をしながら、しかし右腕だけは降ろさない。
「かえ、すぜえっ…!うおらあアァァ…ッッ!」
砲丸投げの要領で、俵のような大きさの黒球を投げた。発射と言う言葉が似合う速度で弾丸が飛び、元あった場所へと吸い込まれるように衝突した。
もう何度、この拷問のような攻撃法を繰り返しているのか。

「キれてやがんのか……、てめェ」
発想自体は合理的なものだ。なまじ防御力が高すぎるから、傷を負わないから闘争心を削られてしまう。ならば、ということだろう。
しかしそれでも、やれるという事と、やるという事では大違いだ。
「テメェから、スーツの強度下げるなんざ……」
「グ…オォォ…オオ!」
筋肉と脂肪を蓄えた腹と胸とが、同時に窪む。無精髭の見える顎に、胃液を激しく吐瀉した残滓が残っていた。
「異常だなァ、てめェも大概よォ」
「…マトモなままで…、てめえら相手にできっかよっ…」
ニヤリと笑った口元には、涎と血の跡が付いていた。吐く息は熱く、胸板は大きく動いている。隠すことも出来ぬほど、明らかに疲弊していた。
それでも、その顔に気圧された。
それがまた気に食わない。

「止めろォおお!」
大声でもって、残り数少なくなった砲台に停止命令を出した。剥き出しの爪を、さらに鋭く尖らせる。
「てめえの汚ェ悲鳴も飽き飽きだ…、なァ…無様なヒーローさんよォ」
弱ったところをいたぶろうという気はなくなっていた。苛立が、それとも戦士としての敬意か。トカゲ男にも分からず、知るつもりもない。
「お山の大将よ…少しは…骨…あるんだろうな」
拳を構え、プロテクターが改めてトカゲ男に向き直る。その体の中央、股間はこんな状況だというのにはしたなく勃起していた。
無様だと、笑える者はいない。
そこに立っているのは、一人の戦士であった。



「ケケ…ケケケ、もし謝りたくてもよォ、おっ死んだ後になるなぜェ」
トカゲ男の鋭い両腕の爪がさらに尖り、腕の内部から肉を裂き爪が生えた。絡み合い、腕そのものに巻きつく。岩を削るドリルのようだ。最早生物らしさすら手放し、殺戮に特化していた。

勝負は一瞬。だからこそ、仕掛ける前の時間は長かった。
「ケァア!」
先に動いたのはトカゲ男だった。プロテクターにも劣らぬ俊足で、一瞬で距離を詰める。ヒーローの視界を黒い異形の影が覆った。
「しんじまいなァ!!」
手刀が文字通り剣になり、プロテクターの肩口に突き刺さった。
「くっ…あ゛が…!」
小さくだが、焼けるような痛みに悲鳴が出た。分厚い肉を抉り、皮を裂き、薄紫色の体へと侵攻していた。
しかしこれはヒーローを殺すどころか、膝をつかせることもできない。そんな事は、トカゲ男にも分かりきっていた。だからこそ、
「…テメエのご自慢の腹ァ…!」
逞しい肉体を怯ませるプロテクター、その腹へと目を向けた。左腕で縫いつけた体を引き寄せ、ゼロ距離にまで体を埋める。
残った右腕が固く、拳を作った。
「風穴開けたらァッ!!!」
ブンッ。
風が鳴る音が聞こえた、その刹那。
「ぐ、うっぼぉおおぉぉお!!」
丸く、固く、肉を詰め込んだ腹部が貫かれた。
普通の人間ならば貫通すらしかねない勢いの衝撃だ。張っていた腹の皮は大きく陥没し、腹筋は強引に割れ、胃袋が潰れる。
「え、おっぶぉっ…」
衝撃音に比べれば、叫びは小さかった。
声を堪えたのではない。喉を通った絶叫は、こみ上げた胃液に遮られたのだ。

逆流。
衝撃のあまり、本来ありえない向きに内容物が込みあげた。程なくして、正義の口上を唱える大きな口から、胃液と吐瀉物が洪水のように溢れた。
「ぅんっぶ、うぇぐ、ぉぉおえ……」
潰れたカエルのような声だった。肉体自慢のヒーローといえど、この内蔵へのダメージではどうしようもない。
情けない姿だ。
薄く色づいた液体が、ヒーローを象徴するスーツにびちゃびちゃと跳ねた。逞しい筋肉の溝の中、どろりと垂れて形を象徴していた。それがまた、一段と惨めだった。

「ケケケ、無様だなァ!!だがまだまだァ!ズタズタにしてやるぜェェエ!」
右腕が蠢いた。爪、牙、トゲ。どれとも形容しがたい刃が、トカゲ男の腕で息巻いていた。小さく、底から這い上がるような音がした。
プロテクターの薄紫色になったスーツを貫いだ拳から、さらに深くへと、鋭利な刃が伸びようとしていた。
「さあァ!…ぶちまけろォッ!!」
刃が伸びた。
凶器そのものとなった拳が炸裂。プロテクターの腹は無残に切り裂かれた。

そう、誰もが思った。
ただ一人、プロテクターを除いて。

「ぐ、ぅ、ぐぉぉ…」
「……アァ?」
本の数ミリ。プロテクターの肉体に刃は届かなかった。防がれたのだ、プロテクトスーツに。無敵の防御力に。
深くへこんだ腹の奥。いつの間にか、そこだけが濃い紫色へと変わっていた。
「器用なマネ……!無駄なテイコウを…!」
ならば他の場所を裂くまでだ。そう思い、引き抜こうとした。しかし、
「なに、ク…!!」
深く埋め込んだ事が仇となった。プロテクターの逞しい腹筋に、ボコボコの肉の塊に、凶器はガッチリと掴まれていた。
「づか…、まえ……た、ぜえ゛…っ」
掠れた声はやはり小さかった。しかし、トカゲ男の脳を揺さぶるには、充分な音だった。
左腕は刺さり、右腕は捕らえられた。
そしてプロテクターの両腕は、鍛え上げられたヒーローの拳は、完全に自由なままだ。

「ぐっ、ぉおおおオオっっ!!」
プロテクターが両腕を大の字に広げた。二の腕が膨らみ、拳がギリギリと音を鳴らした。目はただ一点、ギラギラと光りながら、トカゲ男の顔面を睨んでいた。
「…は、せ、離しやがれェエエ!!」
ゴツゴツと肉質なそれが風を裂いた。
一撃。
大きく離れた二つの拳が、一瞬で一つへとぶつかり合った。
間に、トカゲ男の顔面を挟んで。


煙の中に一人の男が立っていた。
怖いものなど何もないようなその四角い体が、今は糸の切れた人形のようだった。

数刻前に大きく姿を変えた荒野だが、その姿は再び大きく変わっていた。
残っていたのは中年のヒーロー一人と、黒い残骸だけ。あとは、皆残骸の中へと、土の中へと消えていた。

たった一人で、全てを終わらせた。
鬼神の如き強さだ。
しかし、戦士の姿は美しいものではなかった。

「げ、ガハァ……ガ…」
吐瀉物で上半身は汚れ、下半身にまで粘液が流れていた。砂埃がその水分に張り付き、全身が泥と汗、唾液で汚れていた。
「う…が…うぅぅ…」
そんな最後の砦であるスーツさえ、たった今、プロテクターの意識と共に溶けていた。
膝を付き、掌を地面へと落としたプロテクター。そのガチブトな体を包み込んだスーツが、上半身から消えていく。スーツにこびり付いていた液体が、ボトボトと地面へと落ちた。紫色の体が濃い肌色へと変わっていく。
荒野の中、一人、四つん這いになりながらその尻の奥まで晒すヒーロー。肌には転々と、痛ましい痣が残っていた。
「……、しっかり、しやがれ…」
気を失うわけにはいかない。
潰したのは所詮、戦艦級が一つだ。
戦闘員の数も、トップの指揮力も大したものではない。陽動の可能性は充分にある。
そうだ、ここで終わりなわけではない。

スーツが再び、足元から体を覆っていく。太い足、大きな尻、ぶら下がった一物、それを支える胴と腹、固く鍛えられた胸。次々と、全裸の中年が、一人のヒーローへと戻っていく。
ふらつきながら、大きな体を重量に抗わせる。
「数は減らしたが、それだけ…だ」
自分の意識を保たせるための声は、途中で止まった。
口が動かなくなったのではない。その必要が、なくなったからだ。

鎖で縛られたような重い手で、ボサボサの短な頭髪を掻いた。
その頭上には、大きな影が差し込んでいた。
「ありがてえ…なあ、随分と評価してくれているみてぇだ…」
たった今潰した船が、ニ、三、四隻。
随分な大所帯だ。
「…さぁって、勝ってくるか…」
やれるかではない。やるしかない。

言い切るプロテクターには、強い意志が灯っていた。紛れもないヒーローの精神で、上を見上げた。しかしその心が宿るヒーローの体。
それに起こった異変には、まだ気付いてはいなかった。



ゴツゴツした指が、小さく音立て風を切る。こびり付いたトカゲの破片が地面に飛び、塵が舞った。緑色のそれは、地面に落ちた後も微かにだが蠢いている。気味が悪い。大きな足で、火を消すように揉んで潰した。

「やあ、随分とやってくれたようだな、プロテクター」
声は上、遥か上、見上げたところから聞こえた。
「予想以上だよ、実に」
「いけすかねえな」
挨拶代わりに手近の岩を拾い、投げた。さすがに距離が遠い。予想通り、中空で迎撃され、四散した。
「その割には、余裕じゃねえか…」
「いやいやそんな事はない」
いつ仕掛けてくる。じろりと睨むが、敵は姿すら現さない。
「いつもお前の戦闘能力は、我らのデータの上をいく。ひょいと飛び越すようにな。本当に危ない奴だよ。いや、実に危ないところだった」
「だったぁ…?」
まるで過去のことを話すような口振りに、プロテクターの眉が跳ねた。
「あんまり自信家ぶってると、あの世で仲間達に合わす顔なくすぜ」
「やはり――」
煽りながらも視線は手近な攻撃手段を探す。そんなプロテクターを見下ろしながら、悠々と声は言い放った。

「やはり、保険はかけておくべきだった」
ドクンと、大きく体が跳ねた。
プロテクターの腕から、滑るように岩がこぼれ落ちた。胸を張り、腹を突き出し、腕の筋肉を盛り上がらせた形のまま、体が不自然に静止した。
まるで一つの彫刻と化したように、体が重い。全身が鉛になってしまったかのように、重い。
「なん、だ……」
「まさかスーツの強度を下げて対応してくるとは、予想外だった。ある種の力押しではあるな。だがまあ、おかげで…」
岩を拾うどころか、腕を下げることすらできない。首から上と、足は辛うじて動く。それが逆に不気味だった。
「勝負には勝ったのはお前だが、真の勝者は、我々だ」
疲労で体が自由にならない。といった経験は数えきれない程してきた。しかしこれは全く違う。まるで異質だ。
上半身が、プッツリと、まるで糸が切れたように動かない。
「何を…、お、俺に何を…した…!」
「多少妨害になればいいだろうと、奴に仕掛けておいたのだがな…。まさか深手の傷を覆わてくれるとは…」
動け、動け、奴らをぶん殴ってやらなきゃならねえんだ。
必死に闘志を働かせるが、未だに指は一本たりとも動かない。

「随分大きな体だ、いい苗床になりそうだな…」
「な、苗ど…!?」
「そうだ」
言われて、己の胸の傷痕を見た。プロテクトスーツの作用により、その大半は治癒が終わっている。僅かな盛り上がりのみを差異に残した肩だが、違和感があった。スーツの色を消し、目を凝らし、そこを睨む。
「こ、こいつは…俺の…中に…!」
「ようこそプロテクター、それはお前の、新しい支配者だ」
肉の詰まった逞しい体内を、根が張るように筋が通っていた。筋肉の繊維とは似ても似つかない、異形の筋。
それが、じわじわと広がっている。
胸は既に全域が覆われていた。両腕も、指の先まで支配が及んでいる。どんなビルダーでも到達できないであろう筋が浮き上がった体。鍛え上げたそのヒーローの肉体と合わさり、皮肉にも見事な造形を作っていた。遠目に見れば、ただ体を怒らせいるだけにも見えるだろう。
しかし今こうしている間にも、寄生は進行していく。スーツを押し上げる大きな腹、その半ばにまで筋が伸びていた。

「ぐ、おあおおぉおお!!」
吠え猛り、肉を盛り上がらせる。岩盤を貫き、敵を粉砕する拳に力が込もる。普段ならば。
しかし変化は腹までで留まった。胸から上は空回るだけだ。
「その寄生が全身に及び、そして脳へ達したとき、貴様の体は貴様のものではなくなるのだ、ヒーロープロテクターよ。寄生生物と、我々組織のものと、新たに生まれ変わるのだよ」
「馬鹿な…こと…!」
何か手は…。
そう考えるも、策の一つも浮かばない。正確には、浮かんだとしてもこの飾りも同然となった両腕に押し潰されてしまう。

「ところでプロテクター、何故こうも親切に教えてやったのだと思う」
「…何故、だと…、てめえおちょくるのも大概に…!」
「もう手遅れだからだ、完全にな」
「……っ!?……う、で……がっ!!」
手遅れなものか!
そう返してやるつもりだった声は驚愕に飲み込まれた。
固められたかのようだった腕が、ふっと、唐突に動いたのだ。
しかしプロテクターの顔の皺はさらに深まり、汗が濃い臭いを伴い流れ落ちた。その動きは、己の意思とは全く無関係だったからだ。
「……っ!…まさかっ!…やめ、やめろ…ぉ!」
己に向かって静止の言葉を投げるプロテクター。
しかし、そんなものは知ったことではない、とでも言うように、腕は動いていく。右腕はピシっと、直線伸び、ゆっくりと空へと上がっていく。左腕からは力が抜け、ガッシリとした太い体に張り付いた。
己の腕がこう動くのは初めてだが、過去に何度となく見てきた動きだった。だからこそ、焦った。叫んだ。絶望した。これは…。
「やめ、やめろぉおォオオオッ!!」

奴らの、戦闘員の、組織への忠誠のポーズだ。

静止の叫びは、乾いた空気に消えていった。
指を揃えた右手は、高く讃えるように。真っ直ぐに降りた左腕は、無抵抗の忠誠として。完璧なまでのフォルムだ。上半身は。
苦痛に歪む顔と、バラバラの下半身。ヒーローである下半身と、既に組織の下部へ置かれた上半身。不一致なこの二つが、プロテクターを何者でもない存在へと貶めていた。
「あっ、ぐっ、あああ゛…!!ち、畜生…こんな…!この俺が…こんなっ!!」
屈辱の極みだ。
食いしばった大きな口が、砕きそうな程強く歯を鳴らしている。
「まあ落ち着けプロテクター、…いずれ自分から望んでその格好をする事になるのだ、いい予行演習ではないか」
「…だ、誰が、俺は死んでも!そんなふうにゃならね…え!!…えっぁあ!!」
太い声の末尾が歪んだ。声が出るまで気が付かなかった。
見ると、真っ直ぐ垂れていた左腕が、立派な宣言を打ち消すように、ぷっくりと浮き上がった乳首を摘んでいた。

「な、今度は…!?…ぁああ、く、よせ…ぉぉ!」
盛り上がった胸筋の、最も頂点。そこを摘み、いじくり回す。
今までの男として生きてきて、弄った経験などまともにない。その筈だ。
だが、乗っ取られた指の手つきは絶妙なものだった。己の太く不器用な指とは、別物の仕草だ。
「お、俺は…こんな事したく…ああ、く、そ……」
「それで、どうするというのだ。そんな風に淫らに己の体を弄るのが、どう正義に繋がる」
引っ掻く、押し潰す、くすぐる。
薄手のスーツの上から来る、淫猥な手付き。乳首で既にこんな事では…もしも、もしもあれをされたら、触られたら…。
その悪い予感は、読まれたように叶えられることとなった。
「…!…ああ、こんなま、…待て…駄目だ……!…ハっ…ふっ…おおぉん!」
今度は右腕が、もっこりと盛り上がりだした股間を掴んだ。今まで、主な性処理といえば、やはりこうして肉棒を扱きあげることだ。乳首に感じた刺激と違い、慣れ親しんだものと言ってもいい快楽。しかし、今日は違った。
「寄生され、乗っ取られるヒーローへの最後の手向けだ。じっくりと味わい、溺れるがいい…」
「は、ふ…は…ぁ…ぐ、ふんっ!」
ぐっちゅぐっちゅと、早くも音が漏れ出した。やはり、極上の快楽だった。それが一層苦痛だった。
こうして、正義を象徴するプロテクトスーツの上から扱くなど、ヒーローにあってはならない。
こんな、指をバラバラに動かし、玉を揉み、竿を掻き上げ、亀頭を弄るなど。こんな、卑猥な動き。ヒーローにあるまじき醜態だ。

「は…ひ!…こ、こんっな、これ…がっ、俺の…て…ぇ」
感覚だけが鋭敏に残った背筋に、電流が走る。
チンポの先から、指に掻きだされるように先走りが溢れてくる。
なんていやらしい手付きだ…。
別の生命のようだ。いや、そうだ。もう既に別の生命なのだ。
「あ゛ぁ…!うッ…お…ほぅ…!お、俺はっあ、マケ…るわけには…っ…ぁ!」
「御高説だなあプロテクター、どうだ、そんな立派な事を言いながら弄るチンポは格別か?」
意思はしっかりと、正義の味方プロテクターのままだ。だからこそ、切り貼りされたようなその姿は、一層惨めに悪の組織のレンズに残る。
「…黙…はぁっ!…はひ…、よせ、そんな…ぅ…おっ…んぉ!んっ…ほぉ!」
「年の割りには初心なのか、ん?」
「だ、だま…!れ……と言って…!あぁ、くそ、やめ…やめろ…!ぉぉ!おぉ、そ、そこやめっ!はひっ、ひゃめ、ろぉお゛…!」
体内の敵には、プロテクトスーツの効果も及ばない。正義の意思も、土足で踏みにじられ、荒される。鍛え上げた体も、今は餌となるのを待つばかりだった。
「チンポ…さわ゛…ぁぁ…やめ、扱くな、弄る…な゛ああ!!」
厳しく顔を歪めようと、足を踏ん張ろうと、両腕は性感帯を弄り卑猥な音を立てていた。その水っぽい音が大きくなる程、プロテクターの顔からは焦燥と、そして押えきれない喘ぎが広がっていった。



虫一匹いない荒野。
そこには敵意も、脅威も存在せず、背の低い残骸と岩が転がるだけだった。その平らな大地にただ一人、吹きさらしに姿を晒し、ヒーローが立っていた。闘っていた。
「はっ…ぐ、ぐっ…とま…れぇ…おぉお」
しかし闘志ある意思とは裏腹に、その姿は限りなく卑猥なものとして現れていた。
「あ゛ぁ…おっ……、俺…俺はこん…な、ことっ!」
筋肉の上に脂肪を纏った鍛え上げた肉体、それをさらに上からスーツで包んだヒーロー姿。それが、そのヒーローそのものといった姿が、たった一人で自慰行為に耽っていた。

右手は愚直に激しく上下に何度も、いきり立った肉棒をシゴキ上げる。
左手は繊細に強弱を付けバラバラに、スーツを盛り上げる胸を優しく愛撫する。
命令されて行っているものとも見えない。あまりに本能的な雄の動き、指の一本一本が、性欲に支配されたそれだった。
完全に楽しんでいる。何も知らぬものが見れば、変態ヒーローそのものな姿だ。

「お楽しみだな…、プロテクター」
「違う…俺は…こんっな…、ぐ、ちが…んぐ、ほぉ…おおぉ!」
しかし顔と、声は違っていた。
どんな痛み相手にもしたことのないような顔を浮かべ、歯をギリギリと食い縛る。
悲痛な表情を露にし、必死に今の状況の解決策を思案していた。
「くぅ…っ、はっぁあ……おぉ!」
そんな思考も溶かされる。精神の反逆を読み取っているかのように、麻薬のような快楽が頭に叩き込まれる。
「ああ、こん…な、やめ…まず…い……」
思考が飲み込まれる。それに並び、体の侵食も同様に進んでいく。
胸を弄っていた左腕が、大きな腹を撫でながら下へ、下へと進んでいく。

「そこ…を!?まさか…」
先に犯されたのは、背中側だった。
プロテクターの左腕が、あえて自分の指で、どっしりとした腰を支える肉厚な尻へと手を伸ばす。
スーツも尻たぶも押し退けて、他と同様固い筈だった肛門へ指の先端が届いた。

「あ゛…け、ケツ…が…お、俺の…ぉお゛!!」
ぬぷん。
スーツを押し込みながら、容易く指が侵入する。深くではない。しかし、それで十分だった。十分なように変えられたのだ。ほんの少し内壁を擦られる。ただそれだけで、敏感の性器へと生まれ変わったそこはプロテクターの全身に電流を流した。
「こん…な!…変えられ……か、からだ…がぁああ゛」
こりこりと指が曲がるだけで、体の奥底が焦げ付くように熱くなる。まだ自由である膝が笑う。

「感じてるゾ!感じてヤガル!」
「ヒーローのくせに、そんなところが感じンのかあ!」
船の拡声器だろうか、何十もの声が重なってプロテクターを笑う。
真上からの声は、文字通り見下すようだ。
屈辱だ。そうだというのに、内から来る快感は尚も大きくプロテクターを襲っていた。まるで、罵られ、嘲笑れることが気持ちいいとでも言うように。
尻で感じるヒーローの、情けない姿。見られている。笑われている。それに喘ぐなど、あってはならない。その筈だ。
「や、やめろ…俺を…み、見るな゛…!」
口ではそう云うが、体はまるで反対の反応を繰り返す。ついに腰まで侵食が進んだことが、誰の眼にも明らかになっている。
やめろと言いながら、プロテクターは腰を小さくくねらせだしていた。

身体中を巡る快楽が、自由と引き換えに大きくなる。背徳的なものだ。決して求めてはいけない魔の快感。チンポがぐちょぐっちょ糸を引き、尻の奥がジンジンと荒い呼吸をする。
あの闘いの日々が終わってから、今まで。ストイックに修行に明け暮れてきたプロテクターにとって、この快感は砂漠で差し出された水を拒んているようなものだった。乾ききった体は、どこまでも浅ましく快楽を求めた。堕落すら厭わない。そう言っている。

熱い。熱い。
早く。もっと快感を。
俺はこんなに戦ったんだ。もう、褒美をもらったっていだろう。
もっとチンポを苛めてくれ。
ケツもだ、乳首も、全部、全部気持ちよくなりてえ。

「ち、違う…何を…俺は…ああ!?」
薄れかける意識、その原因がプロテクターの目に写った。
スーツの下。ずっしりと膨らんだプロテクターの睾丸が犯され始めたのだ。
どっぷりと精液を溜め込んだそれ。正義の仕事に従事するあまり、雄としての仕事を満足にさせてもらえていないそこ。
それに怒るように、睾丸が改造されていく。
「んぅっ…、なんだ…これ…は…!が、ああ……重い…」
むくむくと、大きさを増していく。どくどくと、さらに熱くなる。
「こん…な!…ぐ…が…」
早く出したい。
もっとチンポをいやらしく扱きたい。
欲望が津波のようにプロテクターの思考力を奪っていく。
「たね…が…」
汗と涎がどろどろと落ち、焦燥しきった顔が歪む。ぼんやりと、己の肉棒を見ながらヒーローは呟いた。どぷどぷという音さえ聞こえそうだ。すさまじい勢いで精液が、雄の汁が増えていく。
「この、まま…じゃ…あ゛…ふ…ぉお、…ね…根本…が…!」
根本が感じちまう。
言いかけて、大きな口を塞いだ。必死に食いしばった顎、無精髭すら震えていてた。
睾丸まで支配されたのだ。次に来るのは、当然。
「お、俺の…俺のチンポ…ガ・・・!」

吠えるように、盛り上がったプロテクトスーツの股間を見た。
スーツの上からでも分かる。肉棒を扱きあげているのは自分の手だ、分からない訳もない。
「喜べプロテクター。地球人の雄はそこのサイズで一喜一憂するらしいからな、たっぷり改造してやろう」
「はぁ…ふ…おぅ…ほっ…!おぉお!お゛!おおおぉ゛!ぉぉ゛!!」
首に絡みつく感触。それに驚く前に、喘ぎ声が叫びとなって漏れた。喉が乗っ取られた。引きずられるように、顎が引かれたのだ。叫びをやめることはもう出来ない。
そこで初めて出てきたのが、怒りでも、敵への憎しみでもなく、喘ぎ声。
屈辱と絶望が、プロテクターを襲った。
「ああ、あ、俺は…!俺は…!せ、正義の…」
チンポが根元から、固く太ましく、そして淫らに変わっていく。スーツが内側から押し上げられ、不自然に皺を作っていた。

気持ちいい。
頭が真っ白になる。
チンポが、チンポが気持ちいい。叫んでしまいそうだ。壊れてしまいそうだ。こんな、こんな快感が。
「ハッ…ハァッ!…おぉっ!ほ…うう…へへぇー…、あ!?ぐぐ」
太い腰が上下に、大きく揺れ出した。
肉棒の盛り上がりを、尻を弄る手を見せつけるように。
既に侵食が進んだのか、それとも…。

「あぁ!?ああ゛!駄目だ…!だ、駄目…あ゛!」
びくびくと震える
「チンポ…ケツ…か…体…がっ!…お、俺の…正義…は…!」
正義を汚すようなマネ。
駄目だ。駄目だ。
自分でチンポとケツを弄って、スーツを汚すなんて。駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ。
でも、

「ぃ…ぃ…」
ぷつりと、声が漏れた。その瞬間。
「あ、……あぁぁ……はっ…おっ!…おぉぉ゛!!イグ!…でちま…あぁああ゛…おっほぉぉおおお゛!!!」
爪先立ちになり、太ましい体がびくんびくんと大きく痙攣した。
どっぷどっぷと、盛り上がったスーツの先端が暴れた。溜め込んだ精液、改造前から持て余されていたプロテクターの雄の象徴が、情けなくスーツの中で飛び散った。
男らしい顔が叫び、吠えるような喘ぎが荒野に反響した。
腰が前後に揺れ、快楽のあまり涎が飛び散る。

最悪に屈辱的であり、そして最高の瞬間だった。
ついにプロテクターは、自分の腕の与える刺激だけで、悪人達の前で射精するに至ったのだ。



  1. 2010/12/31(金) 22:53:00|
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