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洗脳バス1~3話

-1-

どかどかと太い脚が大挙して、背の高いバスを大きく揺らした。
普通のそれの何倍かという足音を立てて、大きな体が小さな扉を潜り抜ける。土の残ったラグシャツから、泥のついたシューズから、乾いた土の欠片が落ちた。
「あー、しんどぉ」
聡一は投げ出すような口調で呟いた。太く重たい足を、言葉で押すように持ち上げる。普段の下級生らしい遠慮や配慮は、全身に絡んだ泥のような疲労に奪われていた。
「ねっみぃい、もう」
「っかれたー。なんっか今日、異常に疲れたー…」
それは誰も同じなようだ。並んで歩いていた二人がくたびれた声を揃えた。
髭面の十郎と、小柄で童顔な友也。三人並んだ姿は肩の位置から違っていて、一見では同級生には見られない。しかしその肩も、今日は揃ってグッタリと落ちていた。滑稽な程、統一感があった。
「足…重…」
練習ならば何百段と昇り降り出来る階段も、今はバスに乗り込む数段すら億劫だった。ラガーマンとは思えない緩慢な動きだった。
「…おい、またどやされっぞ」
「ムリムリ。それに、先輩達もにもそんな気力ないって」
そう言って友也は、車内を何処とは無く親指で指して回った。聡一はその目を追い、左右に広がる席を眺めた。確かに、席を埋める先輩の顔はどれも疲労が濃く見えている。
体力と体が何より自慢。そんな先輩達も、今日の試合はしんどかったのか。
ゴリさんは相変わらず獣のように濃い腕で体を掻いて、太い脚を投げ出している。不機嫌そうだ。
いつもはピシっとしているジューショク先輩も、さすがにグッタリとその巨体を投げ出していた。隣の一年に寄りかかられても、まるで反応を返さない。
コーチに至っては、既に先頭席二つを占領しずんぐりした体を丸めていた。

「くぉらあ!」
一番奥、唯一空いていた最後尾に並び腰掛けようとした時だった。長い車体のバスを通り、結構な距離を抜け、入り口から馬鹿でかい声が聞こえた。
「負けたってのに、なんだ貴様ら、その体たらくは!」
パンパンに張った脚で仁王立ち、主将が大きな口を噛み付くように動かしていた。泥つきのシャツの胸が、大きく上下しているのが見えた。
「てめぇらなあ!本来なら、全員、校舎までランニングで帰らせるところだ!」
「…冗談じゃねーよ…」
ぼそりと、隣に座っていた友也が呟いた。心の中だけで相槌を打つ。
同一県内とはいえ、あの距離を走らせでもしたら本気で倒れてしまう。とても、帰りつけるような距離ではない。それでも、主将の性格なら本気でやるだろう。「根性」を捏ねて固めたような人格をしている人だ。
バスの用意までしてくれた相手校に、聡一は祈りたい気分で手を組んだ。

「まったく、たるんでやがる…!」
横暴な口調だった。しかし、荒れる主将の気持ちが分からないでも無かった。
聡一は眠い頭で今日の試合をぼんやりと思い出した。見事なまでの、敗北だった。完敗と言っていい。
今日の練習試合に対し、誰もが予想しない結果だった。
日頃それ程に交流がある訳でもない相手校から、それは唐突な申し出だったらしい。
一言で言えば、格下。
基礎能力も、伝統もまるで違う。新設という程ではないが、歴史があるわけでも、目立った動きがあったわけでもない。
異常に統率の取れたチームだった。意思が根元で繋がっていたように。始終ペースを奪われてしまった。敗北は、油断だけが原因ではないだろう。誰もが口には出さずとも、そう感じていた。主将の怒声まではいかずとも、皆悔しくはあるのだ。ただそれ以上に、異様な程に体が重い。
車内を埋める岩のようなチームメイト達は、皆一様に疲労を濃く見せていた。
(帰ったら、対策と反省会…しっかりやらねえと…)
土の臭いに、汗の臭い。いい香りな訳でもないが、何故だか妙に心地がいい。広めの椅子、静かな振動。高級バスというものは、こんなに違うものなのか。聡一は微睡みの中、首の力が抜けていくのを感じた。
疲れた。瞼がずっしりと重い。
大きな体を窓に預けると、ひんやりした感触が肌に伝わった。その感覚に寒気を感じる前に、窓が暖まる前に、視界が全てが黒く落ちた。
なんだか、いい気持ちだ…。


気がついたのは、肌に感じた異常な熱気からだった。
浅いとはいえ眠っていたのだ、だのにバスはまだ走っている。それ程距離はなかった筈だ。聡一は怪訝に思い、窓から外を覗き見た。
見覚えのない風景だった。夕暮れ時の薄暗い街並み、そこにうっすら反射して、男の裸が写っていた。
「…は」
ぽかんと開いた口から、間抜けな声が出た。見間違いだろうか。油の足りない機械のような、固い動きで腰を曲げた。
「あぁ…ハ……はぁ…っん」
それは気のせいでも、寝ぼけている訳でもなかった。
そこにあったのは、ぼんやり映った光景と同じ。股を広げて座る大男と、それに覆いかぶさる太く小柄な男。二人が、嬉しそうに互いの唇を吸い会っている光景だった。
「な…。…え、…おい、…な…にしてんだよ……」
肺が縮んだように、声が支えて出た。
初めてみる男同士の痴態、それだけでも十分に脳は揺さぶられている。しかしそれ以上に聡一の息を詰まらしていたのは、行為ではなく人物だった。
ギシギシと椅子を鳴らして絡み合っているのは、先まで笑って話していた友人達だ。
「はぁ、あひ…」
十郎はラグシャツをたくし上げ、鍛え上げた胸を自分の指でまさぐっていた。コリコリと乳首を摘み、膨らんだ肉を上下させる。肉棒は固く勃起し、ラグパンからいやらしくはみ出していた。座りながらも腰を浮かして、覆いかぶさる友也の太ももに、亀頭と幹を擦り付けている。
「はぁ、気持ちい…、おぉ…」
友也もそれに応えるように、泥臭い腿を、汗臭い玉袋を、雄臭い肉棒を擦り付けていた。
友人同士、さも気持よさ気に。とろんと首の力を抜いて、汗と先走りとを交わらしていた。
そんな趣味だったと聞いた事はない。第一、こんなすし詰めの状況で…。

「ば、ばか、よせ、よせよ!何してんだ…!こんな所で!」
「こんな…とこ!…ああ、そうだ…スゲ、ィイ…イク、お…おぉ…ん!」
制止の声はまるで聞き入られなかった。
それどころか、まるで声を合図にしたように、噴射が起こった。
十郎が喉を鳴らして乳首を捻り、腰をより高く突き上げた。その腰の中央、ビクビクと勃ち上がったチンポから、白い粘液がどっぷと飛び出る。
「いぃ!…あぁ…いぃ、いぃ…!」
どぷ、…どぷ、どっぷ。
噴射に合わせて、呆けたような声が上擦り漏れる。
傾いた椅子に座った体が、バスの揺れに合わせて揺れる。
粘り気のあるそれは勢いよく飛び、覆いかぶさる男、友也の腹へ、胸へ、そしてチンポへと掛かり汚した。
「へへ、えっ…ひ、すげ、臭ぇ…」
濃く臭いを放つそれを、友也は嫌がるどころか嬉しそうに浴びていた。太短い指で掬い、ネチャネチャと鼻へ、チンポへと塗りたくっていく。
「あぁ、ぐちょぐちょだ、すげえ、ああ、」
「はひ、ああ、イッたばっかなのに、スゲエ…すげえよお」
たっぷりと出た精子をローション代わりに、二人の腰がさらに激しく、いやらしく動く。
「くっせ…くせえ…ああ、たまんね…あぁ、イクぅ…!」
友也が十郎の精液を舐め取り、その臭いで絶頂に達した。
先のお返しとばかりに、精液は十郎のラグシャツとラグパンを白く汚す。

「なん…で、だよ。おい…」
スポーツマンの誇り、大切な物が、喘ぎ声と共に穢されていく。二人して精を吐き出したというのに、十郎も友也も未だに絡み続けていた。汚れがどんどん広がっていく。
同じ飯を食い、苦楽を分かち合い、馬鹿をいくつも一緒にやった。そんな二人は、どこか遠くに消えてしまっていた。狂った表情には、ただ雄の興奮しか残っていない。
「おい…聡一…。…あっ、ひ、なに見てんだヨォ…、はへっ…、…なぁ、一緒に…やろうぜぇ…」
「ヒ…!?」
伸ばされた指にも、べったりと精液がこびり付いていた。
むわりとした雄の匂いが、こちらにまで届く。快楽に陶酔しきった顔が二つ、聡一の方に向く。
こんな変態行為、なんで誰も止めないんだよ。
恐怖で却って冷静になった頭が、改めて違和感に辿り着いた。下品な人間は多いが、規律には五月蝿い人間が多い。こんな姿、許される訳がない。はずだ。
聡一が、前を見た。焦燥で見開いていた目は、しかしさらに大きく丸くなった。己の心配が見当違いの物であったことに、ようやくと気がつく。
「はぁ、ひ…チンポォ…ぉぉぉ」
「いい、いい!ああ、先輩、スゲエ!感じる…!」
汗と雄の匂いは、二人からのみ来るものではなかった。狭い車内に、既に充満していた。あちこちで同じような光景が繰り広げられていた。同級生も、先輩も。皆狂ったように濁った声を裏返していた。
逞しい男同士で、同じ仲間、チームメイト同士で。
「あ…は、え…」
どこかで一滴涎が垂れた。走行中の車内、聞こえる筈もない湿った音が、ぬちゅりと聡一の耳元に届いた。コンクリートから数センチ、ただそれだけ離れただけの世界は、いつの間にか別物へと変質していた。


-2-


どうなってんだ。皆どうしちまったんだ。
聡一は椅子から飛び跳ねるように立ち上がった。混乱は、目覚めた時より大きくなっている。何が起きているのか、未だに理解も整理もつかない頭を必死に動かし、辺りを見回す。何度見ても、光景は変わらない。夢ではない。
「ふへっ…ひ…おぉ…」
チームメイトが頬を緩ませ、腰を突き出し、尻を振って肉棒から汁を飛ばす。目を背けたくなるような光景。それが、そこかしこで繰り広げられている。
欲情というだけではない。本当に幸福そのものの顔が溢れていた。普通ならば自制が掛かるだろう姿を、躊躇うことなく晒していた。

「こら、やめ……、やめんか!!」
「この声……」
すぐ前の座席から、低く慌てた叫びが聞こえた。まだ正気の人間がいたのか。縋り付く思いで聡一は目を向けた。
後ろからでも、誰であるかはすぐに分かった。チームで一番高い上背に、ゴツさが後ろからでも分かる特徴的な坊主頭。椅子を挟んで尚目印になっていた。
冗談半分から定着したあだ名はジューショクだった。時代劇の寺からやってきたような外見と、それに見合った性格をした堅物な三回生。
「…お、お前らどうしたんだ!…なんでこんな!」
普段は寡黙、冷静沈着を地でいく先輩が、唾を飛ばす勢いで慌てている。
先輩の椅子の周りには、彼を慕っていた後輩達が束になって絡み付いていた。
太い腕で必死に彼らを押し戻す。繰り返し、何度も。力ならば決して負けない、そんな体格をしているが、その腕の動きには躊躇があった。
粗暴な人間の多いチームの中、特に人柄が良く、頼りにされている先輩だった。後輩に対して本気の抵抗が出来ないのだろう。しかし相手は違う。昨日まで一緒に笑いあった人間とは思えない、本気の力でジューショクに襲いかかっている。

「こ、こんな、男同士で…破廉恥な…!」
横目でチームメイト達の狂宴を覗き、顔を真赤にして呟く。更衣室での猥談すら、苦手としているような性分だった。
そんな彼の目には、この異常な光景は突き刺さるようなのだろう。坊主頭までが赤くなっていた。
「だからいいんじゃ、ないっすか」
「う、ぐ……!よ、よせ!」
次第に、距離が詰められていく。山のような体に、肉がずっしりと重なってく。いかに避けようと腕は二本きりだ、それぞれを後輩に掴まれては、抵抗らしいものは何もできなくなった。たくし上げられたシャツの中、腕が伸び、舌が舐め上げた。
「ひ、なんっ!」
「へへ、先輩、先輩ももっとスケベになりましょうよ……!」
今まで向けていたような顔とはまるで別物。いやらしい笑顔が腹の横で形になる。
愛撫に素直に悦ぶような、そんな状況ではありはしない。
しかしそれでも、繰り返し肌を撫でられては堪らない。
「お、おはぁ!いかん…そんな…とこ、は」
大きな体の中、特別重量感のある部分、もっこりしたラグパンの中央を撫でられた。初心な体が、ただそれだけに無骨な声を上げた。男に触られ、撫でられている。嫌悪感がないわけではないが、しかしそれでも後輩を足蹴にするなどできはしない。
「あぁ、頼む…やめてくれ…!俺は、お前たちを…」
喉を反らせて、ついには懇願した。
岩のような顔、小さな目をさらにキツク絞っていた。

「せ、先輩!」
助けにいかなくては。
聡一もジューショク先輩には世話になったクチだ。いつまでも異常事態に呆然としている訳にもいかない。
加勢の為にと、聡一は十郎と友也を横に避け通路に出た。広いといえど所詮車内だ。分厚い体が通るのには時間がかかる。伸びる手を払い、体を避け、
辿りつく頃にはジューショクは全身を赤くしていた。
椅子に押さえ込まれ、腕を塞がれ、腹、胸、股間を弄られている。

(アイツ…。な、なにしてんだ…?)
皆一心不乱にゴツイ体を貪る中、一人だけが違う動きをしていた。聡一の目にそれは、ゴソゴソと、何かを探るような動きに見えた。お気に入りの玩具箱でも探るように、満面の笑みが口に浮かんでいる。
「頼む…もうこれ以上…こんな…恥ずかしくて、どうにかなっちまいそうだ……うぉ!?」
その一人が、腕を引いた。
ガタンと音立て、椅子が勢い良く傾いた。
リクライニング。
一瞬驚いたが、バスには付きもののシステムだった。こんな状況で使うようなものではないが、別に驚くようなものではない。

聡一のそんな考えは、一瞬で掻き消された。
「あ、は、おぉおおぉ、…おおおう!…おぉぉおお!」
疑問の声をあげる間もなく、ジューショクの叫びが聡一の耳を貫いた。倒され、天井を向いている口が、大きく開き雄叫びを上げた。椅子から電流でも流れているように、ビリビリと体を痙攣させている。
「な、先輩!?」
「ぁお!?…、い、おぉ、おおぉ……あ…ひぃ…」
体を痺れさせながら、ジューショクが体を海老反りにする。
しかしそれも長くは続かず、声と共に力が抜け落ちた。
溶けた。そんな言葉が近いだろう。どろりと、厳つい表情が崩れいていた。眉間の皺が消え、閉じた目から力が抜け、開いた口が緩く垂れた。
「あ、ひ、ひ、お、おう!……あ……あぁ…、あぁぁ」
「せ、先輩、大丈夫っすか!」
ようやくと辿り着いた聡一が、ジューショクを抱え起こした。
あれだけ群がっていたチームメイトは、不思議と手を出してこない。
「先輩!…せんぱい!…おいテメエら!何しやがった…!」
「…うう、う…あ」
体を何度か揺すると、細い目がゆっくりと開いた。
無事だった。
聡一はほっと、肩を撫で下ろした。しかし、
「あぁ…はぁ、た、たまらん…」
「え」
目の次に開いた口からは、信じられない言葉が続いた。
「あぁ、いい、いぃ、もっと…、ち、ちんぽこ擦ってくれえ…」
ジューショクは聡一の腕の中、椅子に転がっていた体を揺らし、腰を突き出し振っていた。天井に向かって、男達に向かって、膨らんだテントを見せつけた。
先までの、真っ赤になって照れていた顔ではなかった。眉は下がり、頬は上がり、口からはだらしなく舌が垂れていた。
照れ屋の先輩の初めて見せる痴態だった。しかし、その表情には見覚えがあった。すぐ隣の二人と同じ、群がる男達と同じ。
「せ、先輩…何を…」
「あひ、ああ、もっと…もっとくれぇ…」
淫乱な雄の顔だ。

問いかけも聞こえないのか、ジューショクは腰をくねらせながら、ラグパンを腿までずり下ろした。ぶるんと、半勃起の肉棒が飛び出した。
初心な性分と同じく、陰毛の処理も恥垢の処理も不十分。ツンと、濃いチーズのような臭いが広がった。
更衣室ですら恥じらい着替えていた姿と、同一人物とは思えない。
その表情は、ねだりながらも喜びに満ちていた。
求めれば与えられる。そう分かっている。そんな顔だ。
「お、お前ら…もっと、もっと俺の体好きに使ってくれぇ」
太い足をラグパンから引き抜くと、股を大きく開いてみせた。嬉しそうな顔で腰を振り、後輩達の手にでかい尻擦り付ける。
ムクムクと、肉棒も形を変えていった。
「あぁ、たまらん…。感じる…、あぁ、人にされるのが、こんなにいいなんて…」
「へへ…先輩も…これで楽しくやれるっすね」
「スゲェすけべになりましたね、ジューショク先輩…」
ぐにぐにと肉棒を弄られ、尻を撫でられ、中途半端に脱がされた体から汗が落ちる。
「ぁあ…、お前達に…こんな事させるなんて…、俺は…俺はなんて…はひ、…破廉恥なんだ…おぉ」
言葉からはジューショク先輩を感じさせるが、浸った声は聞いたこともない人にも思えた。
「嘘だ…こんな…」
数少ない味方も、変えられてしまった。あんなに性に純朴だった先輩すら、こんな変態になってしまった。それを喜ぶようになってしまった。
「ぉはぁあ…、お前ら…イク…イクぞぉ!俺…、俺…皆の前で…あぁ、精子出してしまう!あぁああ!」
さしたる時間も必要とせず、ジューショクが精液を吐き出した。
ぶちゅんぶちゅんと迸った。その異臭を、皆悦んで身に受けた。
たっぷり溜め込んだ、濃厚な雄の臭いがした。
その臭いと共に、ジューショク先輩は完全に変わってしまっていた。


-3-


伸ばそうとした手が、宙に浮いていた。
引くことは出来ず、かといって触ることすら躊躇われた。
「は…おぉ…ん」
喘ぐジューショク先輩の口からとろとろとした涎が糸を引き、シャツは汗で濃い色をつくっていた。どろんとした目が、聡一に向いた。十郎と友也と同じ、あの目だった。
「…どうした…、そんな所でつっ立って……」
伸ばした聡一の手に、先輩の手が同じように伸びる。先まで自ら伸ばしていた手を、聡一は弾かれるように引いてしまった。
「お、俺に、やらしい事…してくれんのか…」
ねだる事が当然のような口振りだった。その顔は酔ったように歪んでいる。上気した坊主頭は、本当に別人のようだった。

とにかく異常だ。このバスは。特に、これだ。
じろりと、男達の絡み合う姿に目を向ける。慣れ親しんだチームメイトの哀れな姿に目を背けてくなるが、堪えじっと椅子を見る。
ジューショク先輩も、あれを倒されておかしくなってしまった。あの椅子。よく見れば、あちこちで倒されている。その度に、車内に充満する雄のよがり声が一層大きくなっている。
「聡一…、お前も、早く…来いよジューショクのケツすげえやらしいぜ」
「お、あぁ、ひ、へひぃぃ……」
すぐ横のジューショク先輩には、もうかつての面影は微塵もない。股を開いて、後輩の指にチンポを擦り付けている。自分から。

聡一は足を引き、その場から逃げるように立ち去った。半分は恐れと嫌悪だが、もう半分は違っていた。通路を歩きながら、その目はバスの先頭を見ていた。とにかくこのバスを止めなければならない。混乱の中でも、それだけは心に決めていた。
椅子からはみ出た足や体を避けながら、聡一は這うような速度で進んでいた。不安定に揺れるバスの中、はみ出た脚や体を避けながら進むのはかなり難しい。その体も、どれもが別の男と交わっているものだ。びくびくといやらしい痙攣をしている。
もうまともでいるのは数えるくらいだ。しかしその数少ない者たちも、かつてのチームメイト達に群がられている。

「クソ、変態どもが…!」
運転席まで残り半分という所で、聡一の耳に特別濁った声が横から届いた。
ゴリさんだ。
あんまりなあだ名だったが、それ以上に相応しいものが無い。ゴツゴツした顔立ち、指にまで生えた毛、ギロリとした目付き、どれもがゴリラを人にしたような先輩だった。
避けるうち追い詰められたのか、椅子の上に立ち、群がるチームメイト達を引き剥がしていた。腕は平手ではなく、拳を強く握っていた。殴ってでも、という事なのだろう。
「ふざけんじゃねえ、俺にそんな趣味はねえ!」
引き離してはいるが、それでも多勢に無勢だ、追い詰められている。加勢に行って助けるべきなのだが、まずゴリさんの元まで辿り着けない。
「っくしょ!何なんだよ!う、やめっ!」
騒げば騒ぐ程、それを蜜にして男達が集まっている。
「バ!バカ!ふざけッ!」
一人の腕が届き、サポーターごとゴリさんのラグパンをズリ下ろした。他のユニフォームは全てそのままに、毛深い尻だけがペロンと外にはみ出している。間抜けにも見える光景だ。本人は必死なのが、より一層。

「こんな冗談じゃねえよ!…う、おおっ!?」
ゴリさんは当然下がったラグパンを引き戻す。それがまずかった。両腕を下着にかけ出来たその一瞬の隙、そこで脚を掴まれ、骨太な体が横に大きく傾いた。足を取られた体はそのまま、転んで男達の中へ沈んでしまった。
「ち、ちくしょ、やめ、くそッ!!」
たたみ掛けるように、手がゴリさんに覆いかぶさる。蓋をするように。立ち上がる事すら許さないというようだった。
「やめ、やめろ!やめやがれ!俺はてめぇらみたいには…!」
男達の波の下から、必死の虚勢が聞こえる。皆あの怒声には震え上がったものなのに、今は誰もがニタニタといやらしい顔でゴリさんの服を剥いでいる。
「ふざけやがって!俺にこんな事しやがって後で」
カタカタカタ。
声に被さり、小さく音がした。椅子の倒される音だ。
プツンと、ゴリさんの声が消えた。
それこそまるで、スイッチでも消したように。

「ゴ、ゴリさん…まさか」
そんなハズない。あんなに嫌がっていたんだ。聡一は自分に言い聞かせるような声量で呟いた。
程無く、人の群れが割れた。そこからゆらりと、黒い影が立ちあがった。
群がられる間に服は剥ぎ取られたのか、毛深い胸やボウボウの陰毛まで丸見えだ。濃く焼けた肌に処理も何もしていない体は、本当に獣のようだった。
脚ががっしりと椅子の上に降り、堂々と立ちあがっている。仁王立ちのその姿は、抵抗していた時より男らしくも見えた。

「う、うひ…ぐひひ」
その仁王立ちの姿が、顔が大きく歪んだ。ピンとしていた膝が曲がり、腰を落とし、股を開く。大量の陰毛に隠れたチンポが、ぶらんと揺れた。
「お!おぅ、う…、ほっ…おぉぉ!」
そのぶら下がった一物を、両手で持って勢い良く扱きだしてしまった。
「…そんな、せ、…ゴリ先輩、まで」
「…おぉ、おう!う、ほ…!おぉ!たまんねえ!おぉお!」
口を縦長にすぼめ、腰を前後に振りながら、ぬちゅぬちゅとチンポをしごきあげる。おっほお、うほほと喘ぐその姿には、理性の欠片もない。あんなに抵抗していたプライドの高い男が、一匹の低能な雄に成り果てていた。
本物の、ゴリラのように。
「おぉ、おぉおお!!もっと見てくれえ!」
ゴリさんはさらに上へ、椅子の背に登る。キングコングのワンシーンのように、胸を叩き、チンポを扱き、辺り一面に雄の声を響かせた。
「へ、変態ゴリラのっ、センズリショーだ!はへへ、気持ちいぜ!見られながらチンポ扱くのは、最高だああ!」
羞恥心をそのまま快楽に置き換えられてしまったのか、ゴリさんはみっともない格好になればなるほど、人に見られれば見られるほど、いやらしく吠えていた。あんなに嫌がっていたあだ名を自分でいいながら、完全に壊れた顔でチンポから雄汁を飛ばしている。
「そう言われちゃあな、チームの仲間として叶えてやらねえとな!」
「おらゴリ!もっといやらしくしてやるぜ!」
「ああ!あひ!たのむ!もっと見てくれぇええ!」
ゴリさんのずっしりした体に何本もの腕が伸びた。その体をケツ穴まで見えるように開いて、さらに上へと持ち上げられる。バス中のどこからでも見えるように。
バスの中の男達は、欲情に満ちた目と、そして恐怖に怯えた目で、その淫乱なゴリラの末路を見ていた。

「おら、お望みどおり、もっと色んなヤツに見せてやるぜ!」
その浮いた体が、べたりと、窓に張り付けられた。
弾力のある体が、透明なガラスにピッタリと広がる。熱い胸板が、毛深い腹が、勃起した肉棒が窓と体に押しつぶされていた。
「あぁ!ぉおぉおーッ!こんな、ああ、みっともねえ!恥ずかしい、すげえ!俺ど変態だぁああ」
恥ずかしい。そう言っている顔は、吊り上がって笑っている。淫乱そのものの顔だ。
腰を前後にガクガクと振り、窓に向かってチンポを押し付け、チームメイトに尻を見せつける。
「おお!おっほ!うほ、おおぉおお!」
獣のような雄叫びをあげると、ゴリさんは亀頭と竿が窓ガラスに張り付いたまま、肉棒から真っ白い汁がびゅくびゅくと吐き出した。
透明なガラスに、白い斑点が大量に広がった。



  1. 2010/09/10(金) 07:07:30|
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