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肉体装甲 プロテクター 第六話 (表)

それはもう、闘いと呼べるものですらなかった。
異形の者達蠢く中、たった一人歯を食いしばるヒーロー。その四角い肉体が、ボールのように右へ左へ、殴られ飛ばされよろけて転ぶ。
「ぐ、げほ…。ぐ、そぉ…!」
ギラギラと光るスーツは、常のそれより遥かに濃い。深い紫をしている。一辺倒で輝いていたそのスーツも今や、所々が斑の濃色に変わっていた。
「キヒヒ、やらしい染み作りやがっテ」
脇の下、尻の谷間、首元、そして何より股間。
汗と精液の漏れる部分。そこばかりが重点的に湿り、淫猥な雰囲気すら醸し出していた。

「ぐ、がうああ!」
強烈なボディブローに突き上げられ、男らしい声が悲鳴になって絞り出る。吐き出した涎が、胃液が、飛沫になって殊更に、スーツを濃色に汚していく。
「こんな、クソ…、があ、ああ……あ゛!」
「まだ抵抗しやガルカ!面白いおもちゃだ!」
フラつきながらも、逞しい二本の脚で立ち上がる。ボロボロにされたプライドで、それでも僅かに残った自制心を働かせる。胸を張り、立ち上がり、闘おうとする。しかし、
「マダ足りないってのか!この野郎が!」
「なんだァ。そんなに、ソコをイジメてほしいってか!」
「う、ぐ…。だ、誰が…だ!俺は、そんな…!」
それがまた、濡れた陰部を見せつけるような格好で、囲んだ怪人が囃して笑う。

「お前に決まってるだろう!変態ヒーローが!」
「イイ、イイ言ってヨガってやがったクセしやがって、今更ヒーロー面か!」
「そんなにチンポ突き出しやがって!シゴいて欲しいんだろ!おねだりシヤガレ!」
「だ、黙れ。黙れええエエ…!!」
僅かに露出した顔と首が、赤色に染まり、震える。叫び、怪人達の渦の中、涙色の怒声で殴りかかった。

しかし、弱りきった心と体で、勝てるべくもない。
四方八方から手が伸び、触手が絡み、あっという間に捕縛される。予定調和とばかり、簡単に。
「あが、ぐぅ…こんな…こんな…!」
痛めつける程には締め付けず、霜降りの肉体を緩く扱き上げる。
腹や顔、心臓。
そんな、且つて狙い続けた場所でなく。
股間や尻、内腿。
そんな、快楽を生む場所ばかりをこぞっていじくる。
「あん、が、ぃぃい…。ひんッ!」
甘く、だからこそ、ヒーローには厳しい刺激だった。
「やめ、てめ…え、ら…やべろおぉ!」
もみくちゃにされながら、眉尻を下げながら、それでも必死の抵抗をする。
熊のような手を伸ばし、尻を掴む怪人の腕、いやらしい動きのそれを引き離そうと力を入れる。しかしその隙、伸びた別の手が、プロテクターのいきり立った股間を掴む。やめろ、そう叫ぶ間もなく。勃ち上がったそれが、激しく擦り上られる。

「あお!お、おぉおぉお…!触る…なァ…、ッん!!」
ぐちゅぐちゅぐちゅ。
「ヤらしい音出しやがる!」
「ヒーロー様の股間はすっかり大洪水だなア!」
水気のある卑猥な音を立て、もっこりした股間が泡立つように揉みしだかれる。噴き出した汗と精液を潤滑油代わりに、スーツの内壁と、陰部の皮と、とびきり敏感な亀頭が擦れる。
その刺激に、耐え切れずヒーローの厳つい喉が叫んだ。
「ああぁ!駄目、だぁ…!駄目だ、だめ!…ひいいいいぐう…ぃぐう!!」
それはもう何度目か。
栓の壊れたふしだらなペニスが、快楽に従順に啼いて果てた。
まるで決壊したダムのように、精液が後から後から噴き出していく。

「また出しやがった!まるでサルだな!!こりゃ!」
「ああ、ああああっ……」
射精。その度に、微かに残ったプライドも、踏みにじられて汚される。その心の傷に見合うように、スーツの汚れも益々と広がる。股間の染みがびくびくと、震えるその度広がっていく。

「うあ、うあ…、駄目だ…こん…な……」
快楽に咽ぶ人形のように、悔し涙に声まで上げる。小刻みに、プロテクターが太い股をヒクつかせる。囚われた両腕を、駄々子のようにバタつかせる。
首と一緒に震わせていた四角い顎が、突如にぐいと、指に持ち上げられた。
「な、なん……」
「離してやれ」
「なっ、げ…う!」
掴まれていた両腕を離され、プロテクターの体が支えをなくす。
吐精直後、力の抜けたヒーローの肉体が、どすんと、低い音を立てて崩れ落ちた。尻だけを突き上げ、顎から地面に煙を立てる。
内側から染みて出た、汗に、精液に、涎に。
這いつくばった拍子に、土がこびり着く。
溢れては、へばり付き、乾き。また溢れては、汚れていく。
気高く強く、太ましく。紫色に輝いていたスーツも今では、どんな服より汚れてくすんでいた。

「ぐ、おお、おおおお…!」
戒めを解かれ、再び怒りに身を震わせる。無様な姿だが、それでももう一度と、声を上げて立ち上がる。
全身を湿らした肉体は、ぐちょぐちょと、立ち上がるだけで卑猥な水音を立てた。先の射精で、いよいよと股間の形が、納められた亀頭の形まで露になっている。
顔を羞恥に歪めながらも、それでも腕で隠すことはしない。
粘液まみれの両腕を筋肉で膨らまし、胸の前で握って締める。
闘う者の姿、ファイティングポーズというやつだ。
それに呼応し、黒仮面がぴしりと、鞭を構えた。

「おおオオオ雄ッッ!!」
雄叫び。咆哮。そして突進。
幾人もの怪人を葬り去ってきたその猛進、だがその勢いにも、誰一人として怯えるものはない。
気合で己を奮い立たせても、文字通り立つ事だけが精一杯なのだろう。直進すら、太腿の交差に阻まれる。

「喰らえ、この野郎がああ!……が、ぁあああッッ!」
しかしそれも、届かない。
目前まで引き付けられた体が、至近距離での一打を食らい、仰向けに仰け反り倒れた。
地面に水平に、どっしりと、分厚く重い体が平らに乗る。
その体の、ただ一箇所、欲に喘ぐ股間だけが、虚しく勃ち上がり続けている。
その盛り上がった部分に、黒仮面の足が打ち付けられた。
「あが、が…!がが…ああ゛あ゛…!」
「まるで、特別なものでもないな」
崩れる欠け、壊れそうなプロテクターを見下ろし、黒仮面が冷淡に語る。
ぐりぐりと、足の裏で転がしてやると、土煙を上げてがちぶとの体が蠢いた。
「世界を守るヒーローといえど、所詮は人間などこの程度のものよ」
「色欲に溺れる姿の、なんと惨めなものか」
「我らの妨げとなっていたのも、何かの間違いのように思えるな、どうだ」
白目を剥き、涎と涙と零すプロテクターを嘲笑うように。脚を深くに踏み込ませる。

「さあ、…お前はもう、消えていい」

そして宣言は、冷酷に行われた。鞭を構え、力を蓄え、振り下ろす。
「はは、は、は…」
振り下ろす。その瞬間に黒仮面の耳に届いたもの、それは、小さな笑い声だった。
ついに壊れたか。
壊れた玩具を見るように目で、怪人達と黒仮面が覗き込む。
プロテクターは肩を弱々しく震わせて、ポタポタと粘液を垂らしながら、口だけが小さく笑っている。

「確かに、おれぁ特別じゃ…、ねえよ…」
しかしその目は、笑っても壊れてもいなかった。
その鋭い目に黒仮面を捉えると、唾液まみれの口が、弱く、しかしハッキリと喋る。
「こんなザマ、誰かに見せられたもんじゃねぇ、情けねえ、よ…」
「ハ、ついにみとめたか。いいだろう、これから貴様は…」
「だけどなァ…!」
弱かった声が、腹の膨らみと共に空気を震わした。寝転んだ上半身が膨らみ、盛り上がる。
「見てみろよ、お前ら…、そんな俺相手に…このザマだ…っ!」
言われ、黒仮面が辺りを見回す。
今でこそ、プロテクターを玩具のようにして笑っている。しかし、その言葉通り、プロテクターを見下ろす怪人の総数は、此処に来たそれより半数近くにまで減っている。
「何が言いたい」
ギロリ、と。
射精のしすぎて濁った目が、鋭く光って黒仮面に刺さる。
涎と涙の垂れた後、薄茶色の線すら残った。惨めな顔。だが、それでもその顔は、射抜くような険しさを失っていない。
「地球をなめんじゃねえ、俺がいなくなっても、負けても…」
ピクリとも動かなかった足が、プロテクターの筋肉に食い込み、押される。

「絶対に、お前ら…の勝手には、好きにゃ…ならねえ…!」

気迫、それに気圧された体が足が、よろけて離れた。
一瞬の開放。しかしそれで十分だった。開放されたプロテクターの腕が、弱々しく、しかし確かな力を持って、黒い仮面へと穿たれる。僅かな衝撃。普段の力の一割にも満たない、本当に小さな一打。しかし、ただそれだけの力でも、勝利を確信していた者の、不意をついた。
「な!…に!」
黒仮面の動揺。その隙を逃さず、プロテクターが包囲網から抜ける。

「ぐ、ぉぉおおおおお!!!」
そうして、最後の力を振り絞ると、盛り上がった二の腕で足元をたたき割った。土豪、土煙、そして大量の岩。それが周囲一帯に撒き散らかされる。
「ば、馬鹿な…」
怪人の幾人かが吹き飛び、黒仮面自身も二三歩と仰け反った。
茶色のそれが辺りを包み、煙り、視界の一切を塞ぐ。

そうして、煙の晴れた後。当然、そこにあった泥まみれの姿は、影もなくなっていた。
逃走の道を選んだ。
愚直な程に吶喊してきた。その男が、逃げた。
仮面に隠された口が、歯が、ギリギリと鳴った。まるで思慮の外であった。予想もしなかった。
おそらく、死ぬより辛い判断だったであろう。それでも、捕縛される事のリスクや、未来のために、己のプライドをボロボロにしてでも、逃避の道を選んだのだ。

「ス、すぐに探しましょウ!」
怪人達も困惑気味に、叫ぶように指示を仰ぐ。一部に至っては、既に駆け出そうとしている。
「待て」
しかし、その勇み足に、釘さす言葉を口にした。

「引くぞ」
怪人達が、皆一様に動揺の色を見せる。しかしそれを歯牙にも掛けず、幹部は踵を返した。
報告の義務がある。もう与えられた猶予は使い切っている。ここでさらに追って、見つからなかったでは済まされない。
最後の言葉、それもまた、思慮に噛み付くように残っている。

どう言い訳をしようと、組織の戦力の大半を逸し、碌な成果も上げられていない事は事実である。
最悪、処分の可能性すらある。
しかし、あの引き際を見せられて、尚意固地を働かせるのは、組織のトップとして耐えられなかった。

拳の後の残った地面を、踏む。踏みつけて、歩く。

プロテクター、貴様は勝利などしていない…。しかし、我らもまた、貴様を倒したなどとは思っていない。この勝負は、まだ終わってなどいない。終わらせない。しかし、

「最後に勝つのは、我々だ…」
組織のトップは、苦々しく、そう呟き。その姿を薄く残った煙の中、消していった。



その日以来プッツリと、街や人を襲う怪人のニュースが途絶えた。
同時に、それを守るヒーローの影も、同様にして途絶えた。
殆どの人間が胸をなでおろし、安息の日々を安納と過ごす、そんな当たり前の日々。
しかしそれが、つかの間の平和である事を、男は知っていた。
人ごみの中、隣の人間の倍はあろうかという体の男が、旅姿で歩いている。

「いちから、鍛え直しだ…」
誰にともなく、ポツリと呟くと、その姿は人ごみの中、消えていった。




  1. 2010/04/28(水) 19:07:12|
  2. 【ヒーロー】|
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